私は大阪支店リニューアル事業部で、マンションや団地の大規模修繕工事の現場代理人を務めています。作業計画の立案から職人さんへの周知・調整までを担い、実現性の高いスケジュールを、皆さんと一緒に組み立てていくことを心がけています。現場ルールやこちらの要望も、その都度丁寧に共有しながら、皆さんが動きやすいように“下地を整える”──それが、私の役割です。
現場には、常に危険が潜んでいます。だからこそ、職人さんたちへの声かけや安全確認を、日々欠かさず行っています。とくに春から夏にかけての時期は、熱中症のリスクも高まるため、朝礼のときには、皆さんの顔色や様子に目を配りながら、少しの異変にも気づけるようにしています。
作業自体は皆さんが熟知されているので、基本的にはお任せしていますが、それでも私は、午前と午後に一度ずつ現場を巡回し、集中して作業にあたる皆さんを“外からの視点”で見守るようにしています。とくに足場の解体などは、どうしても視野が狭くなりがちです。もし事故が起きてしまえば、現場が止まり、スケジュールにも影響が出る。その遅れを取り戻そうと焦ってしまえば、また新たな事故につながりかねません。そうした悪循環を、絶対に起こさない。私は常にその思いで現場を見ています。